ChatGPTとClaude Codeに両方課金する理由を説明できなかった — 言語化したら、解約の判断基準になった

ChatGPTとClaude Codeに両方課金する理由を説明できなかった(記事アイキャッチ) AIツール活用術

以前、ChatGPT と Claude Code の両方に課金している理由を聞かれて、答えに詰まったことがある。「便利だから」としか言えなかった。「便利だから」は理由ではなく感想だ。2つのサービスに毎月払っているのに使い分けを一言で説明できないのは、自分でも分かっていないということだった。

あれから両方を使い続けて、今なら答えられる。先に結論を書くと、使い分けは「決まっていないときは ChatGPT、決まったら Claude Code」の一行に落ちた。最後に、自分の使い方の偏りを確かめる3ステップを置いた。ChatGPT に Claude Code を足すか迷っている人への答えも、後半の「片方だけ残すならどっち」に書いた。同じように「なんとなく両方使っている」人の判断材料になればと思う。

ChatGPT は、チャット欄に質問を打つと答えが返ってくる対話型の AI だ。Claude Code は、同じ AI でも自分のパソコンの中で作業をしてくれるタイプで、ファイルを読んだり書いたり、決まった処理を組み立てたりできる。たとえば、データを月に一度取ってきてファイルに保存する、といった決まった処理を組むのに使っている。月額は ChatGPT Plus が3,000円前後、Claude Code の上位プランが3万円前後で(どちらも税抜きの公式料金を円に直した目安)、費用の側の話は別の記事に書いた。ここでは使い分けだけを書く。

決まっていないときは ChatGPT、決まったら Claude Code

意識して決めたルールではなく、振り返って後から言葉にしたらこうなった。だから正解ではなく、自分の場合の話として読んでほしい。

ChatGPT に向かうときは、まだ形になっていない。実際に投げているのは、たとえば次のような質問だ。

  • 知らない単語の意味と、文章の中での使い方の例文を出して
  • ニュースに出てきた言葉について、関連するニュースも含めて深く調べて
  • アイデアの相談相手(壁打ち)や雑談

どれも、こちらが答えを持っていない。何がほしいか自分でも分かっていないので、対話しながら少しずつ削っていく。

Claude Code に向かうときは、やることが決まっている。「この作業を自動で回したい」「散らかったやることのメモを整理したい」。やりたいことが具体的に言える状態でないと、そもそも頼み方が書けない。

つまり、考えを固める工程と、固まった考えを実行する工程で、道具を持ち替えていた。前者は相談で、後者は依頼だ。自分の使い方では役割が重なっていないので、片方だけでは足りなかった。

リマインドを ChatGPT にやらせて失敗した

この境界に気づいたのは、踏み越えて失敗したからだ。調べ物のリマインドを ChatGPT にやらせようとして、「毎回この時間にこれを思い出させて」と設定した。結果は、自分が ChatGPT を開いて初めてリマインドが出てきた。リマインドは、こちらが忘れていても向こうから来ることに価値がある。自分から開かないと動かないなら、リマインダーとして機能していない。

ChatGPT に自動で通知する機能がない、という話ではない。自分が設定したやり方ではそう動かなかった、というだけで、設定を詰めれば解決したのかもしれない。ただ、その時点で自分は「設定を詰めないと自動で動かない道具」と「自動で動く仕組みを組める道具」を両方持っていたので、詰める方向には進まなかった。料金の側から見た同じ話は、ChatGPT 有料プランの記事にも書いている。

Claude Code の場合は、手順を Claude Code に書かせて、パソコンの予約実行(決まった時刻に処理を起動する Windows の機能。タスクスケジューラ)に登録しておけば、パソコンの電源が入っている限り、自分が寝ていても決まった時刻に動く。ただ、同じ予約実行の仕組みで動かしていた体組成計の自動取得では、電源が切れていた日の回が、起動したあとも実行されなかったことがある。その話は体組成計の自動取得が、初回に来なかった話に書いた。

「自分が話しかけないと始まらないもの」と「自分がいなくても進むもの」。この2つを混ぜようとして失敗した、というのが実際のところだ。

もう1つの使い方: 食い違いを疑う

相談と依頼のほかに、もう1つ使い方がある。2つの答えや、2つが持っている情報を突き合わせて、食い違ったところを疑う使い方だ。両方に払っている理由の1つは、これだ。

AI の答えには、もっともらしい間違いが混ざることがある。自分が使っている2つのどちらでも起きる。片方だけを使っていると、答えが正しいかを判断する手がかりがない。2つを突き合わせると、一致した部分と食い違った部分に分かれるので、食い違ったところを重点的に確認すればよくなる。

実際に、ChatGPT に覚えさせておいた情報と、Claude Code が作業中に読み込んだ情報が、食い違っていたことがある。細かい内容までは思い出せないが、両方が同じことを言っている前提で作業を進めていたら、気づかずに通していた。

ただし万能ではない。両方が同じように間違えることもあるし、一致したから正しいとも限らない。「一致した=正しい」ではなく、「食い違った=ここは必ず確認する」という警告として使っている。確認の手間がゼロになるわけではなく、どこを確認すべきかの当たりがつく程度の話だ。

Claude Code で気になっている点

ここは、Claude Code で自動化まで進む人向けの話だ。

自分用の手順を作って繰り返し使おうとすると、安全面の配慮が要る。1つは、パソコンのどこまでを任せるか。ファイルを消すことまで任せるのか、読むだけにするのかの線引きだ。もう1つは、ネットから取ってきた文章をそのまま指示として扱わせていないか。読み込んだページに「以下の操作をせよ」と書いてあると、AI がそれを命令だと受け取ってしまう危険がある。こうした項目は、多少かじった経験がないと気にするべきこととして頭に浮かばない。始めるなら、まずは読むだけの作業から任せるほうが安心だと思う。

もう1つ、Claude Code に複数の作業を同時に頼むと、どれがどこまで進んで次に何をするはずだったのかを、自分の側で追えなくなる。止まっているわけでも壊れているわけでもないが、全体像を持っているのが自分しかいない状態になる。作業の記録を後から見返せる仕組みが要ると感じたのは、これがきっかけだった。

ChatGPT と Claude Code、片方だけ残すならどっち

解約を考えたことがあるのは、ChatGPT の方だ。それでも続けている理由の1つは、食い違いを見る相手として効いていることだ。料金の側から見た理由は、Plus ではプロジェクト内の前の会話を踏まえて続きを話せることで(プロジェクト機能自体は無料版でも使える)、ChatGPT 有料プランの記事に書いた。片方に絞ればそれはできなくなるが、もし片方だけにするなら、残すのは Claude Code になる。自分の使い方では、やりたいことに合わせて仕組みを足していけるのが Claude Code で、ChatGPT は、自分が使っている範囲では、できることの外に出ると別のサービスを探すことになりがちだった。

ただし、これは片方しか選べないという条件をつけたときの話で、今すぐ切りたいわけではない。

そして、両方に払うのは基本的に勧めない。調べ物やアイデアの相談が中心なら ChatGPT で足りるし、自動で回したい作業が具体的に思いつかないなら、Claude Code は宝の持ち腐れになりやすい。自分が両方使っているのは、考えを固める作業と、固めた後に手を動かす作業が、日常的に同じくらいの分量で発生しているからだ。

ChatGPT の側の不満(答えを確かめる手間が自分に返ってくる)と続けるかどうかの物差しはChatGPT有料プランの記事に、Claude Code の物差しはClaude Code定額プランの記事に、2つの月額を合計したときの話はAIサブスクの合計の記事に書いた。

使い分けを言語化する3ステップ

同じ状態の人は、次の3つを埋めてみてほしい。自分がやったのはこれだけだ。

  • 直近1週間で、それぞれのツールに何を頼んだかを思い出して書き出す
  • 書き出した内容を「決まっていないことを相談した」と「決まったことを依頼した」に振り分ける
  • 片方に大きく寄っていたら(目安は9割)、寄っていない側は本当に必要か考える

偏りが出たなら、それが解約の判断材料になる。偏らずに両方使っていたなら、それが両方に払う理由そのものだ。自分は後者だった。ただ、それが分かったのは書き出してみた後で、聞かれたその場では答えられなかった。説明できなかったのは、使っていないからではなく、振り返っていないからだった。

関連: 使い分けを言語化する前は、AI への依頼も丸投げだった。その手戻りをどう減らしたかは note に書いている。→ AIに丸投げして失敗する人がやっていないこと

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