平日の昼食を、ナッシュという冷凍の宅食サブスクで済ませていた時期がある。2024年の12月ごろから2026年の3月ごろまで、だいたい1年4か月。2週間に1回、10食分を届けてもらい、それを職場へ持っていって昼に食べていた。
いまは使っていない。やめた理由は、味でも値段でもなかった。
ナッシュは、冷凍の弁当が決まった間隔で届く定期便(サブスク=定額や定期で払い続けるサービス)だ。この記事には、使っていた間に良かったことと気になったこと、やめた理由、そこから分かった「やめどき」の見分け方を書く。
使い方は「平日の昼食、2週間に1回10食」だけ
契約したきっかけは、職場の昼食を用意するためだった。ほかの宅食サービスとは比べておらず、最初からこれ1つだった。そのため、この記事でも他社との比較は書けない。
よく使った機能は2つある。1つは「代替商品」。選んでいたメニューが販売終了になったときに、代わりに届けてほしい商品を、あらかじめ選んでおける。もう1つは「お急ぎ注文」で、定期の配送とは別に、食数やメニュー、届ける日時を指定して追加で頼める。
良かったのは「準備が要らない」と「飽きにくい」
良かったことは2つに絞れる。
1つ目は、準備をしなくてよいこと。届いたものを持っていくだけで、昼食が決まる。献立を考える手間も、作る手間も要らない。
2つ目は、飽きが来にくいこと。定期的に届くメニューが入れ替わるので、自分には、同じものを延々と食べ続ける感じにはならなかった。
気になったのは魚メニューと、配送日の動かしにくさ
不満もある。
1つは、魚のメニューが心もとなかったこと。これは完全に自分の好みの話で、魚がもう少し多ければ、と感じることがあった。公式の案内ではメイン食材は牛・豚・鶏・魚などに分かれているが、魚が何種類あるかの数字は、公式の案内では見当たらなかった。なので「少ない」とは言い切らず、自分には物足りなかった、とだけ書いておく。
もう1つは、配送スケジュールの調整に自由度がないこと。2026年10月時点の公式の案内では、スキップや変更の締切はお届け予定日の4〜5日前で、それを過ぎると変更できない。自分にはこの自由度の低さが窮屈だった。2週間に1回という間隔を決めてしまえば手間はかからないが、裏を返すと、決めた間隔から外れる動きには向いていない。
ナッシュの料金と割引 — 値上げと、停止しても残るランク
ナッシュには、買った食数が増えるほど1食の値段が下がる会員制度がある(nosh club)。10食ごとに段階(ランク)が1つ上がり、上がるたびに少しずつ安くなる。自分の記憶では、最終的に1食あたり499円まで下がった。公式の料金表でも、10食プランの最安は税込499円で、記憶と合っている。送料は地域で変わり、これとは別にかかる。
利用していた期間の途中、2025年5月に価格の改定(値上げ)があった。要点は1つで、最安の499円は据え置かれたが、そこに届くまでに必要な食数が増えた。170食から280食へ。自分のように2週間に10食のペースなら、およそ8か月分から13か月分に延びた計算になる。あわせて10食プランの通常価格は1食599円から620円になり、公式は理由に原材料費・人件費・光熱費・物流コストの高騰を挙げていた。
正直に書くと、途中で解約を考えたことはある。それでも踏みとどまったのは、この累計の割引があったからだ。ただ、公式の案内では、スキップや停止をしても割引のランクは退会するまで保たれる。迷ったときに退会ではなく停止を選べば、割引を手放さずに様子を見られる仕組みにはなっている。
やめた理由は、持ち運べなくなったこと
解約を踏みとどまらせたのが割引なら、最後にやめさせたのは何だったのか。
冷凍のものを、冷たいまま安全に職場まで持っていけるか。それを自分で保証できないと思ったので、やめた。きっかけは、職場までの移動が以前より長くなったことだ。保冷バッグと保冷剤は最初から使っていたが、それでも不安が残った。
味に飽きたわけでも、値段が上がったからでもない。1年4か月使ってみて、サービスそのものには満足していた。不満だった魚のメニューや配送日の窮屈さも、気にはなったが続けられる範囲で、やめる決め手にはならなかった。決め手になったのは、サービスの中身ではなく、自分の側の「使う条件」が変わったことだった。
ここで、割引の話とつながる。自分の場合、割引は、続けるかどうか迷ったときに「やめない理由」にはなった。でも、使う条件が崩れたときには何の役にも立たなかった。持ち運べないなら、1食がいくらでも関係がない。ポイントカードがどれだけ貯まっていても、その店に寄れなくなれば通わなくなるのと同じだ。
誰に向くか、誰に向かないか
自分の使い方から言えるのは、次のところまでだ。
向くのは、食事の準備を考えずに済ませたい人で、冷凍のまま受け取り、保存し、食べる場所まで運べる条件がそろっている人。自分の場合、職場まで持っていける間は、この条件がそろっていた。
向かないのは、配送日を直前に動かしたい人。締切を過ぎると変えられないので、予定が読めない生活とは相性が悪い。魚中心の献立を期待する人も、自分と同じ物足りなさを感じるかもしれない。
もう一度ゼロから選び直すとしたら、今度は比べるところから始めるかもしれない。使い始めたころと比べて、ほかの宅食サービスも充実している。いま具体的な候補が浮かんでいるわけではない。
やめどきは「使う条件」から見る
自分が今回持ち帰ったのは2つ。
サブスクのやめどきは、中身の不満より「使う条件」が先に来ることがある。
不満の数で考えると、続けるかどうかはなかなか決まらない。それより、そのサービスを使う前提の条件(受け取れるか、保存できるか、持ち運べるか、使う場面があるか)を書き出して、それが今も成り立っているかを見るほうが早い。
割引は「続ける理由」ではなく「やめない理由」になることがある。
自分の場合はそうだった。確かめ方は簡単で、割引を外しても使いたいか、と自分に聞いてみる。答えが「はい」なら、割引は上乗せでしかない。答えに詰まるなら、続けている理由の中身を一度確かめたほうがいい。
利用期間は、記憶で書いている
利用期間は「2024年12月ごろから2026年3月ごろ」で、自分の記憶による。正確な開始日と終了日は、この記事のためには確かめていない。
本記事にアフィリエイトリンクやPR案件は含まれていない。
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